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​『琵琶盛衰記 ~知られざる琵琶の今昔ものがたり~』 

       (北川 鶴昇) 「風詠社」  1,700円+税

≪著者紹介≫

 芸どころ名古屋で生まれ、若年より琵琶と三味線、柔道(4段)、空手(5段)などの修行を積み、アメリカ空軍で武道師範をつとめる。30代からは琵琶専門に稽古に励む。やがて技術研鑽のため各地の名人、上手を訪ねて修行を重ねた末、古典の演奏に限界を感じて武満徹の「ノヴェンバー・ステップス」のソリストとして世界的に高名な鶴田錦史先生の門を叩いて入門、師事する。鶴田先生は日本よりは外国の方が有名で、特にフランス政府からは民間人として最高の芸術文化勲章コマンドール賞を授与された琵琶楽歴史上の巨人である。その師匠なき後、鶴田流琵琶奏者として古典演奏のほか、オペラに出演したり、オーケストラと創作曲を共演したり、また近年は師匠を世界の楽壇に送り出した「ノヴェンバー・ステップス」のソリストとしても出演をしている。また日舞のための創作曲を作曲するなど古典演奏とあわせて演奏と講演活動を展開している。

≪内容紹介(著者の言葉)≫

 

 

琶の正しい歴史、琵琶楽正史を書きました。

「史を読むは無窮の懐あり。千古を洞観し、古今を一視す。人生の一大快事なり」
いい言葉です。好きな言葉です。
私の『琵琶盛衰記』を読めば正に琵琶千五百年の歴史を一視し、洞観することが出来ます。
 要するに、私の本を読めば琵琶のことなら何でも分かるということです。、
 実際、誰でも知っているようでいて、その実、よく知らないというのが琵琶です。
 市販された琵琶に関する本を手にしても、A書はB書の一部引用か、または丸写し。
 そうかと思えば、B書はC書と全く正反対のことを書き、もっとひどいのは一冊の本の中で同じ著者が矛盾することを書いています。
 それよりもっともっとひどいのは、論理的に全く間違った、というより常識はずれの出鱈目を書いている本があるのです。要するに目茶苦茶な本です。
 しかも、それが罷り通っているのには呆れるではありませんか。琵琶楽協会も正邪を判断する力がないらしく、その著者を講師に呼んだり。コンクールの審査員にしたりしているのです。嘆かわしい次第です。
 要するに、信用できる琵琶楽正史がないので、正邪の区別がつかないのです。
 そんな現実を慨嘆し、正しい琵琶楽の正史を自信を持って書き、併せて琵琶にまつわる珍しい話ばかり、約半世紀にわたって、拾い集めておいたものを一本にまとめました。琵琶関係者は勿論、そうでない人にも興味を持っていただけそうな内容にしたつもりです。類似本のないことを確信して、一読をお勧めします。

琵琶盛衰記 目次

琵琶盛衰記 第一章

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中日新聞(夕刊)

平成29年1月28日

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